LAMYのキャップレス万年筆「Dialog3」を購入しました!
キャップレス万年筆といえば、パイロットのノック式のキャップレス万年筆「Capless」が有名ですが、実はLAMYもキャップレス万年筆を発売しているんですよね。
それが今回購入した「Dialog3」です。
一応、試し書き動画を撮影してみましたが、動画撮影は慣れてないのでキレイに撮れてるとはいい難いです…。
ただ、Dialog3の書き味を知る参考にはなると思いますので、本記事と動画の両方を合わせてご覧いただければ幸いです。
目次
Lamy Dialog3のデザイン
ボディ
LAMY Dialog3はスッキリとした円柱型。
錠剤のカプセルをギューンと引き伸ばしたような形状です。過去記事で紹介したレンブラントの形状と近いですね。
Dialog3のボディに線路のような2本線が走っているのがわかるでしょうか?よく見ると、その2本線が途中でプツッと途切れていますよね?
ここを起点にボディを回転させると、ペン先がクリップのある方の先端からニョキッと出てきます。
ペン先を出し入れする際の動きついては、記事後半の試し書き動画に収録しています。
Dialog3の末端にはLAMYのロゴが刻印されています。割と大きめのロゴです。
LAMYの万年筆は、基本的にあまりロゴを主張しないデザインの物が多いのですが、Dialog3に関しては結構ロゴが目立ちますね。
ただ、逆にこのロゴが無くて、2本線だけのデザインだった場合を考えると…
ここにこのぐらいのサイズでLAMYのロゴが刻印されていたほうが、デザイン的におさまりがいい感じがします。
Dialog3の先端についたクリップは、LAMY2000のクリップと同じくスプリング式です。
クリップの上部をギュッと押し込んでやると、紙が挟めるように開きます。
Dialog3の筆記スタイルはこんな感じ。
ちょうどクリップ部分を握ることになるので、クリップが指先に干渉して書きにくいのでは?と思っていましたが、案外そうでもないですね。
というのも、Dialog3は割と太めに作られているので、親指・人差し指・中指でペンを支えても、クリップに指先が触れにくいんですね。さすがよく考えられています。
はじめDialog3を見たときは…
「パイロットのキャップレスと比べて太すぎるのでは?」
なーんて思っていましたが、おそらくLAMYは指先とクリップの干渉を考えて、あえて胴軸を太めに作ってるような気がします。
こういう「はっ!」とするデザイン、感動します。細かいところですけどね。
コンバーター
Dialog3にはコンバーターは付属していません!ここは残念ポイントです…。
数万円する高級万年筆なんだから、コンバーターぐらいケチケチせずに付けておいてほしいところ。
一応、箱の中に青色のカートリッジが1本入っていますが…。
個人的にはコンバーターは付けておいてほしいと思います。数千円の万年筆ならコンバーターなしでも許せますけれど、高級万年筆の場合は…ね。
長さ
Dialog3の全長は結構長め。
ペン先収納時は全長13.9cmで、ペン先を出した状態では15.5cmになります。
Diloag3の場合、クリップがペン先側にあり、ペンの後ろには何もありません。なので、ペンの後ろの方を持って書く人にとっては、持ちやすい万年筆かもしれませんね。
普通の万年筆の場合、キャップをペンの後ろにかぶせて書くでしょ?
あのスタイルで後ろの方を持って書くと、キャップのクリップ部分がちょっと邪魔なんですよね。
Diloag3の場合、ペンの後ろに何もついてませんから、ペンを握りしめやすいです。
ペン先
Dialog3の一番の特徴は、回転式のペンの出し入れ機構です。
通常時は上画像のように開閉式のカバーでペン先が覆いかぶされていますが…
胴軸をグルっと回してやると、カバーが胴軸に収納されて、ペン先がニョキッとでてきます。
この辺の動きはみごとなものなんですが、写真とテキストではわかりにくいかと思いますので、下記の試し書き動画で確認してみてください。
Lamy Dialog3の書き味
Dialog3の書き味は、LAMY2000(EF)と似てますね。
あそこまでカリカリ感はないですが、線幅や摩擦感は似たものがあります。
Safari(EF)とLAMY2000(EF)の中間ぐらいの線幅が、Dialog3の線幅かな。
かなり細めの線がかけますので、コンパクト手帳に小さめの文字を書く人にとってもおすすめできる万年筆です。
筆圧を加えれば、線幅の強弱も出せます。EFなのであまり強弱が目立ちませんが、FやMであれば、もう少し抑揚のついた線が書けると思います。
LAMY Dialog3のペン先は、EF/F/M/Bの4種類あります。
キャップレス万年筆は、その独特な形状と機構のせいで好き嫌いが激しく分かれるのですが、持ち運びするのに便利な万年筆なので、外回りの多いビジネスマンの方におすすめです。
例えば、手帳にLAMY2000のようなキャップ式万年筆を挟んで持ち歩いている人の場合、どうしても「キャップが外れたらどうしよう…」というような不安があると思いますが、Dialog3なら大丈夫。
そもそもキャップありませんから。
胴軸をクルッと回すだけでペン先が出し入れできます。
ペン先収納時は、ステンレス製のカバーでペン先部分が密閉されますから、インク漏れの心配もありませんし、インクの乾燥も防げます。
電車の中とか、会議中のメモとか、ササッと書きたいときにキャップをいちいち外さなくていいというのは便利です。
効率を追求するビジネスマンは、Dialog3と相性いいと思います。
Lamy Dialog3の価格
記事執筆時点でのLamy Dialog3の定価は45000円(税込み)です。
Amazonだとおおよそ半額で購入できます。(2020/06/17時点)
Dialog3には、マットブラック・ピアノブラック・ピアノホワイト・パラジウムの4種類のカラーバリエーションと、EF/F/M/Bのペン先があり、それぞれの組み合わせによって微妙に価格が違います。
実売価格の相場としては2万5000円前後だと思います。
Lamy Dialog3はこんな人におすすめ!
- キャップを開け締めするのがめんどくさい
- 持ち運び用の万年筆がほしい
こういう人に、LAMY Dialog3はおすすめです。
Dialog3は回転式のキャップレス万年筆なので、キャップそのものがありません。
なので、キャップを取り外す↔付け直す手間が必要ありません。ただ胴軸を回転させるだけでペン先が出し入れできます。
キャップそのものがありませんから、たとえば通勤途中に電車の中でメモをとるときに、キャップを落としてしまう心配は必要ありません。
持ち運び用に最適な万年筆といえます。
LAMYならではのデザイン性の良さもDialog3の魅力。
かっこよくて持ち運びやすい万年筆をお探しであれば、Dialog3を試してみる価値はあります。