LAMY2000の万年筆を買いたいけど、どのペン先(EF・F・M)を選べばいいかわからない…
という人のために、ペン先 EF・F・M の比較記事をつくってみました。
「え?LAMY2000万年筆のペン先 EF・F・M 全種類買ったの?馬鹿じゃない?」
と思われたかもしれませんが…買いました。馬鹿かもしれません…。
でも、万年筆好きなんですよね。気づいたら買っちゃってたんですよね。
まぁまぁ、それは良いじゃないですか。
大事なのは私が馬鹿かどうかではなく、あなたにあったペン先はEF・F・Mのどれか?ですよね。
文具屋さんでLAMY2000万年筆のペン先 EF・F・M を全種類試し書きをさせてもらうのはなかなか難しいと思いますので、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
目次
LAMY2000万年筆(EF/極細)のペン先レビュー
筆記感
LAMY2000万年筆(EF)の筆記感はシャーペンに近いといっていいかもしれません。
ペン先が細いので、紙とペンとの摩擦力が強く、カリカリとした筆記感です。
このカリカリ感は、基本的に長年LAMY2000万年筆(EF)を使い続けてもなくなりません。
何度も文字を書いているうちにペン先をヤスリがけしたような状態になり、スラスラ書けるようになる…ということはほぼありません。
ですので、カリカリとした独特な筆記感はLAMY2000万年筆(EF)の個性であると考えてもらってOKです。
「紙とペン先との摩擦力が強いと、文字を書いていて疲れやすいので好きではない」という人もいますし、逆に「紙に書いている感」がある方が好きという人もいます。
筆圧が弱い人は、引っ掛かりが強すぎて疲れると感じるかもしれません。
そういう場合は、EF(極細)よりF(細字)を使うのをおすすめします。
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インクフロー
LAMY2000万年筆(EF)のインクフローは渋めです。
ペン先がまっすぐ紙に設置している場合は、問題なくインクが出ます。ただ、紙とペン先とが斜めに設置している場合、インクがかすれることがあります。
文章だけではどういうことかよくわからないと思いますので、わかりやすく解説している動画を添付しておきます。
上動画は、LAMY2000万年筆(F)とLAMY2000万年筆(M)の比較動画です。
ペン先を回転させながら書くと、Fニブのインクが出る範囲が、Mニブより狭いことがわかります。
EFニブは、Fニブよりさらに狭いと考えてください。
ですので、EFで高速筆記するとインクが途切れてしまうことがあります。
まぁ、線幅の細さを追求すると、どうしてもインクフローは悪くなってしまうので、致し方ない部分ではあります。
LAMY2000万年筆(EF)はどんな人におすすめ?
- 万年筆で極細の字が書きたい人
- シャーペンのようなカリカリとした筆記感が好きな人
LAMY2000万年筆(F/細字)のペン先
筆記感
LAMY2000万年筆(F)で文字を書く場合も、多少のカリカリ感はあります。ただ、EFほど強くはありません。
ペン先を見てもらえば分かる通り、紙とペン先との接地面がEFより大きくなっているので、Fの方が紙の凹凸の抵抗を感じにくくなっています。
ですので、比較的さらさらと文字が書けます。
文字をたくさん書く人や、筆圧の弱い人は、EFよりFの方が書きやすいと感じるはずです。
線幅はEFよりFの方が若干太くなるので、どうしても細い字を書きたい人にはEFをおすすめしますが…、EFとFの線幅はそこまで変わらないです。
手帳に小さな文字を書くのでEFを選ぶという人は多いとは思いますが、LAMY2000万年筆(F)の線幅でも十分小さな文字が書けます。
なので、Fの線幅に納得できるのであれば、EFを選ぶよりFを選んだほうが良いのではないかなと思います。書きやすさに関しては、EFよりFの方が上だと感じますので。
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インクフロー
LAMY2000万年筆(F)のインクフローは良いです。
EFのようにインクが途切れることは、ほぼありません。
高速で文字を書いてもスムーズにインクが流れ出てくれます。
Fの方がEFよりもインクの濃淡がよく出ますので、インクの濃淡を楽しみたい人は、EFよりFの方がおすすめです。
LAMY2000万年筆(F)はどんな人におすすめ?
- さらさらとした筆記感が好きな人
- インクの濃淡を楽しみたい人
LAMY2000万年筆(M/中字)のペン先
筆記感
LAMY2000万年筆(M)の筆記感は、EF・Fとは別物です。
ヌラヌラ書けます。
おおげさに言うと、インクの表面張力で紙の上をペン先がスゥゥー…っと滑っていく感じですね。
もうペンで書くというよりも、筆で塗っている感じとイメージしてもらったほうが良いです。
ある種キワモノなので、筆記感にこだわりがある人や、LAMY2000万年筆コレクターでもない限り、Mを買う必要はないと思います。
LAMY2000万年筆(M)の線幅は太いので、手帳に小さな文字を書くのには適していません。小さすぎる文字は字つぶれして書けません。
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インクフロー
LAMY2000万年筆(M)のインクフローは極めて良いです。
このインクフローの良さが、ヌラヌラとした独特の筆記感を生み出しています。
ただ、インクフローが良い分、インク消費が激しいので、たくさん文字を書く場合はインク残量に気をつけないといけません。
LAMY2000万年筆(M)は、インクフローが良くてヌラヌラ書けるというメリットはありますが…、線が太いので常用使いには適していません。
インクフローが良くて常用使いできる万年筆が欲しい場合は、LAMY2000万年筆(M)ではなく、LAMY2000万年筆(F)をおすすめします。
LAMY2000万年筆(M)がおすすめな人
- 異次元のヌラヌラとした筆記感を試してみたい人
- A5〜A4用紙に大きな文字を書くための万年筆が欲しい人
LAMY2000万年筆のペン先 EF・F・M の比較まとめ
上画像は、左からEF・F・Mのペン先になります。
間近でみると、かなりペン先の大きさが違うのがわかります。
特にMのペン先はEF・Fと比較すると段違いで大きくなってます。
ですので、筆記感もEF・Fと比較すると全く別物です。LAMY2000万年筆(M)は、ペンというより筆っぽい筆記感です。
なので、普通の万年筆がほしい方は、LAMY2000万年筆(M)を買わないでください。キワモノです。
大抵の人は、EFかFを選ぶほうがよいです。
EFかFか、どちらにするかは悩みどころですが、細かい文字を書く必要がないのであれば、筆記感とインクフローの良さを考慮してFを選ぶ方が満足できると思います。